新・東京スピニングパーティー2022
会場: 横浜産業貿易センター B1F(地下)B102号室
10月1日(土)15:30-16:30
「樹皮と草皮の布が伝えたいこと」
ひろい のぶこ
内容:
日本列島に古来から伝承されてきた樹皮と草皮の繊維素材の織物は、1970 年代には消滅寸前の状態でした。ところが半世紀を経た現在でも、形を変えながら各地で受け継がれてきています。
暮らしの中で育まれた一連の紡織技術について、その後の人々の生活変化、また伝統文化を支えようとするさまざまな活動の事など、広く知ってもらいたいと思います。
そして、日本列島に残された世界にも稀な繊維の文化が私たちに何を示そうとしているのか、皆さんと一緒に考えてみたいと願っています。
プロフィール:
ひろいのぶこ 略歴
染織造形作家・染織研究家・京都市立芸術大学名誉教授
1951年 神戸生まれ。
1977年 京都市立芸術大学美術学部美術専攻科染織専攻修了
国立国際日本文化研究センター共同研究員、国立民族学博物館共同研究員、宮内庁正倉院特別調査委員、旅する布研究所
1974年以降 インド・ネパールをはじめアジアと日本各地の染織文化と、素材や技法との関係について作り手の立場から調査を続けている
- 1977年 個展(ギャラリー16、京都)以後複数回
- 1984年 第2回ベータ国際ビエンナーレ(ベルギー)でベータ・グランプリ受賞
- 1989年 個展(ギャラリーギャラリー、京都)以後複数回
- 1991年 個展(ギャルリ・プス、東京)以後複数回
- 1997-8年 文部省在外研究員
(アメリカ合衆国カンザス州立大学においてテキスタイル教育の調査)
- 1999年 『織物の原風景-樹皮と草皮の布と機-』(共著、紫紅社)を刊行
- 2007年 第12回国際タペスリー・トリエンナーレ(染織中央美術館、ポーランド)
- 2008年 個展(ギャラリー恵風、京都)以後複数回
- 2017年 個展(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA、京都)
- 2017年 『旅する布』〔美学出版〕を刊行
- 2020年 「アカルイ カテイ A Bright Home」(広島市現代美術館)
- 2021年 「コレクションとの対話」展(京都市美術館)
- 2020年 第40回京都府文化賞功労賞
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